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2021.05.19 ナレッジマネジメント

ナレッジ共有を促進する5つの“知識移転”

こんにちは。

ナレッジリングのマーケティング担当の池田です。

前回に続いて、今回もナレッジマネジメント手法を紹介していきたいと思います。

ナレッジマネジメントに取り組んでいるのに「情報共有が上手くいかない」という方は、基礎を見直してみてはいかがでしょう?

ということで、今回は5つの知識移転についてです。

5つの知識移転とは?


今回ご紹介するのは、ナレッジマネジメントという言葉がよく聞かれるようになった2000年代、研究者でコンサルタントでもあるナンシー・M・ディクソン氏が刊行し、後に翻訳された書籍からです。

ディクソン氏が提唱するのは次の5つの知識移転です。

 

 

知識移転・・・聞き慣れない日本語ではありませんか?

私なりに解釈すると一旦は「知識の共有」「ナレッジ共有」「情報共有」という理解でよいかと思います。

また、ディクソン氏は知識移転を、個人間の情報共有というより主としてチーム間の情報共有のあり方として論じています。

書籍の中でも実在する企業が実践する知識移転の具体例が紹介されています。

知識移転の基本的な考え方


5つの知識移転をそれぞれ詳しく紹介する前に・・・

知識移転、つまりナレッジ共有を効果的に行うには何がポイントとなるのか?

これについて、ディクソン氏はその基準を以下のように唱えています。

 

・知識の源泉チームと受け取りチームでは業務内容がどの程度類似しているのか?

・知識の受け取りチームは、受け取った知識を吸収できる能力を保有しているのか?

・知識を活用しようとしている業務は、定型化されているのかいないのか?

・知識を活用しようとしている業務は、どのぐらいの頻度で発生するのか?

・活用しようとしている知識は、暗黙知か形式知か?

・その知識によって、組織全体がどの程度影響を受けるのか?

 

仮に、既にシステム導入を検討されているならば

ナレッジ共有システム、社内情報共有ツールに求めるものは何か?

と言い換えることができるかもしれません。

タイプに合った情報共有やナレッジ管理の方法があると思いますので、

ご自身が所属しているチームや組織をよく分析することは大事なことですね。

知識移転の詳細を学ぶ前に


ここで、ちょこっと補足です。

書籍が刊行されてから約20年が経過し、その間ナレッジマネジメントも成熟しています。

いろんな研究者が実践から得られた経験やデータから再検証し、ディクソン氏への賛否を述べたり新しい考え方を発表したりなどしているようです。

実践に勝るものはないと思いますので、これからご紹介する内容は一つの参考軸として捉えていただけましたら幸いです。

 

それでは次回より、5つの知識移転の詳細を順番にご紹介していきます!
※次回の投稿はこちら↓
ナレッジ共有の第一歩は定期的なミーティングから ― (1)連続移転

 

 

 


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