ナレッジ共有の第一歩は定期的なミーティングから ― (1)連続移転
5つの知識移転(1)「連続移転」
こんにちは。
ナレッジリングのマーケティング担当の池田です。
前回、組織(チーム)の情報共有を効果的に行うために「5つの知識移転」という手法があることを紹介しました。
今回からその一つ一つについて詳しく紹介していきます。
1回目は「連続移転」です。
連続移転とは?
連続移転とは、
チームで行った業務から得られた知識を、同じチームで同じ業務を行う場合に活用することです。
“経験”という個人の知識をチームのナレッジとしていかに活用できるか。
5つの知識移転の中では最もチームワークが求められる分野と言えそうです。
成功のカギは定期的にミーティングを行うこと
連続移転で重要なポイントは、定期的にミーティングを開くことです。
なぜならば、業務で得た経験・ノウハウ・アイディアなど個人の暗黙知を集約し、それらに改善を加えてチームのナレッジとする場になるからです。
ミーティングで知識移転を成功させるには2つのポイントがあります。
【ポイント1】チームメンバー全員が参加すること
チームとしてベストなナレッジを得るためには、全員の暗黙知を可能な限り漏れなく収集する必要があります。
暗黙知を他のメンバーと共有するためには、ミーティングという形式が最も適しています。
ミーティングという手段を取ることにより、問題意識をもって主体的に関わる機会をメンバーに与えることになります。
その結果、得られたナレッジによって失敗を未然に防ぐということが可能になります。
【ポイント2】メンバー同士でお互いに批判しないこと
ミーティングでは業務上の過失を報告することもあるかもしれません。
ところが、その過失を非難する場面があると、本人ばかりでなく他のメンバーも失敗談を言い出しにくくなり、貴重な経験が表面化されないことがあり得ます。
また、自分の意見と違うからという理由で他のメンバーの意見を批判することなども、発言の機会を奪う可能性があるので注意が必要です。
「失敗は成功のもと」とはよく言いますが、失敗から学ぶという機会は数多くあります。
失敗を繰り返さないためにも、これらの2つのポイントはとても重要です。
せっかくの有効なナレッジの種、つぶさないようにしたいものですね。
以上、「連続移転」についての紹介でした。
連続移転ではミーティングが有効な手段とされていますが、ミーティングの意義やあり方について考え直すきっかけにもなりそうですね。
また、ミーティングで得たナレッジを次の業務に活かす方法として、議事録を取るということは当たり前に行われているかと思います。
それらに加えて、情報共有ツールなどを利用して、議事録を含めたナレッジを蓄積し活用することができると、よりスムーズなナレッジ共有が実現できるのではないでしょうか。
チームの成長のために、連続移転の考え方を上手く取り入れたいものですね。
次回は「近接移転」についてご紹介します。
※次回の投稿はこちら↓
ナレッジ共有ツールでベストプラクティスを共有する ― (2)近接移転
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