マネジメントに悩む方必読【前編】マネジメントとは?必要なスキルや役割をご紹介
こんにちは。
ナレッジリングのマーケティング担当の池田です。
マネジメントをする立場になったとき
「マネージャーに就任したものの何をしてよいのかわからない」と悩む方が多いと思います。
そこで「マネジメントに悩む方必読」と題して、
前編後編に分けてマネジメントに関する悩みや解決策について解説します。
前編の今回は、
マネジメントに必要なスキルや役割についてです。
自身が想像しているマネジメントと差異がないか確認しながら読んでみてくださいね。
マネジメントとは?
まずは、改めて「マネジメント」とは何かを再確認しておきましょう。
マネジメントは、直訳すると「管理」
マネジメントとは、直訳すると「管理」という意味になりますが、
企業などの組織で成果を上げるために必要な行動や手段のことを指します。
成果をあげるために、
企業には「マネージャー」と呼ばれる責任者が存在します。
マネージャーは、ビジネスにおける
ヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源を効率的に活用し、
売上や利益などの成果に繋げる上では欠かせない存在です。
そのため、マネージャーには目標を達成するための各種のスキルが求められます。
アメリカの経営学者が示した「カッツ・モデル」
アメリカの経営学者であるロバート・L・カッツ氏が提唱した
「カッツ・モデル」という言葉をご存じでしょうか?
「カッツ・モデル」は、
マネージャーに必要とされる能力がマネジメント階層ごとに必要な割合を
「マネジメントの3つの階層」と「マネジメントに求められる3つのスキル」で示したものです。
マネジメント人材の育成やチームの能力開発などに活用されています。
マネジメントは「3つの階層」に分かれる
では「カッツ・モデル」で分類されているマネジメントの3つの階層についてみていきましょう。
①トップ・マネジメント(経営者層)
社長や会長など経営に直接関わる役職。
経営実態を正確に把握して組織の方針や意思決定を行い、
実行された結果に対しては責任を負う立場のことを指します。
組織の最高責任者として、ビジョンを示し事業戦略を立てる必要があります。
②ミドル・マネジメント(管理者層)
いわゆる「中間管理職」で、部長・課長などの役職。
トップ・マネジメントとロワー・マネジメントの中間に位置する立場にあるため、
調整役としてバランスのよいスキルが求められます。
③ロワー・マネジメント(監督者層)
役職で言えば主任・係長などを指しますが、具体的な役職が付かない場合もあります。
現場のリーダーとして社員の監督・管理を行う立場で、
業務を円滑に進める上で現場の士気を高める役割も担います。
いかがですか?
自身の役職や立場はどの階層に当てはまるか、
そして階層に求められるものに対応できているか、今一度考えてみましょう。
マネジメントに求められる「3つのスキル」とは
次に、「カッツ・モデル」で示されている「3つのスキル」についてご紹介します。
スキル1:テクニカルスキル(業務遂行能力)
業務を遂行する上で必要となる技術や知識のことです。
業種や職種などによって要求されるスキルは異なりますが、
業界知識や経営知識、その業界で取得すべき資格を取得しているか、
テクニカルスキルを保有しているか等、習熟度や熟練度が目安になります。
スキル2:ヒューマンスキル(人間関係構築力)
組織内での対人関係を良好に保つ上で必要なスキルのことです。
組織の目標は個人で達成できるものではなく、チームで業務を遂行する必要があるので、
業務を円滑に遂行するために、各方面とコミュニケーションを取ることが求められます。
スキル3:コンセプチュアルスキル(概念化能力)
物後の本質を見極めるスキルのことです。
複雑な状況でも正確に物事を判断したり、
ひとつの事柄から多くの有益な情報を得ることができたり等、
課題解決に導くことができる能力を指します。
ここで、前述でご紹介した「カッツ・モデル」の図をもう一度見てみましょう。
ロワー・マネジメントではテクニカルキルが重要視され、
トップ・マネジメントに向かうほどコンセプチュアルスキルが重要視されるといった、
階層によってのスキルバランスに変化があることがわかりますよね。
ここで着目していただきたいのが、
「どのマネジメント層でも中心に置かれているのがヒューマンスキル」であるという点です。
次項で、マネジメントにおけるヒューマンスキルについて解説します。
マネジメントにおけるヒューマンスキルの重要性
では、マネジメントにおけるヒューマンスキルとは何を指すのでしょうか?
ヒューマンスキルは「コミュニケーション力」のこと
カッツ・モデルにおけるヒューマンスキルは、
日本語では「人間関係構築力」または「対人関係力」と訳されますが、
人間関係構築に必要なものと言えば「コミュニケーション」ではないでしょうか。
つまり、
マネジメントに最も必要なスキルはヒューマンスキル=コミュニケーション力である
と言えるでしょう。
コミュニケーション力を発揮すべき5つの場面
それでは、マネジメントで重要とされるコミュニケーション力は、
具体的にどのような場面で必要になるでしょうか?
自身でも近い場面をイメージしながら読んでみてください。
場面1:上司に報告するとき
トップが正しい経営判断を行うには、正確な情報を得る必要があります。
状況を端的且つトップが求める形式にまとめ、
正しい情報を上司に報告するのは、マネージャーの務めです。
場面2:チームメンバーに指示するとき
方針を決定するのはトップですが、
業務を遂行するのは組織を構成する一人一人の社員です。
マネージャーは、トップの意図を汲み
チームメンバーがその意図を理解して
業務に遂行できるよう指示を行う必要があります。
場面3:部下を教育するとき
組織としての目標を達成するためには、
部下に対して指示を与えるだけでなく教育も必要です。
モチベーションを維持し、同じ方向に向かって進んでいけるように、
目標設定などを行い計画的に実行していきます。
場面4:他部門との調整が必要なとき
複数の部門にまたがるプロジェクトの場合はもちろん、
マネジメントする立場においては、
普段から他部門との連携を強めておく必要があります。
そうすることで、いざという場合に問題を回避でき、組織経営も円滑になります。
場面5:クライアントと交渉するとき
対外的な場面でもマネジメント層が取るコミュニケーションは重要です。
交渉では、一方が不利益を被ることなく、
双方が納得するように結論に導くことが求められます。
交渉が上手くいくと信頼関係の構築にも繋がります。
組織はさまざまな人で構成されています。
マネージャーは、
これらの人々とさまざまなコミュニケーションを取る必要があるため、
より高度なコミュニケーション力が求められるのです。
マネージャーの役割は大きく分けて3つ
最後に、マネジメントにはどんな役割があるかを見ていきましょう。
日本の企業の中で「マネジメント」と言う場合、
一般的には「カッツ・モデル」のミドル・マネジメント層が該当し、
次のような役割を持ちます。
役割1:業務を管理する
組織の目標を達成するためには、
計画に沿って業務が実行されているかを管理する必要があります。
計画通りに業務が進行していない場合、
マネージャーが問題点を探り出して取り除くという役割を担います。
つまり、マネージャーは、成果を上げるためにPDCAを回すことが大切なのです。
役割2:部下を育成する
組織の成長には人材育成が欠かせません。
マネージャーには、
自らの経験を踏まえて業務や研修を通じ
部下を育成するという重要な役割を担う必要があります。
役割3:経営理念を浸透させる
どんなに優秀な人材を集めたとしても、
トップが示すビジョンが社員に伝わらなければ、
社員はどう行動に移してよいかわからず、
組織としての成果を上げることはできません。
そのような事態を避けるためにも、
マネージャーは、トップと社員の橋渡しをする役割を担っています。
まとめ
今回は「マネジメントに悩む方必読」の前編として、
マネジメントに必要なスキルや役割をご紹介しました。
ご自身が描いているマネジメント像やマネージャーが担う役割と一致していたでしょうか?
不足しているな、できていないなと感じている部分があった場合、
原因や解決策を考えてみましょう。
後編では、マネジメント不足によって起こる問題を掘り下げていきます。
ツールを用いた解決方法もご紹介しますので、ぜひ合わせてご一読くださいね。
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