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2021.05.21 ナレッジマネジメント

ナレッジ共有ツールでベストプラクティスを共有する ― (2)近接移転

5つの知識移転(2)「近接移転」


こんにちは。

ナレッジリングのマーケティング担当の池田です。

前回の「連続移転」は、チーム内でナレッジを有効活用する手法でした。

※「連続移転」についてはこちら

 

2回目は近接移転についてです。

近接移転とは?


近接移転とは、

あるチームが得た知識を形式知にし、同じような業務を行う別のチームで利用することです。

“近接”とは、知識の源泉チームと受け取りチームの業務が類似していることを表しています。

他社のベストプラクティスを自社の業務の参考にするのは、まさに近接移転にあたります。

形式知にして定型業務に利用する


チームからチームへナレッジを伝達する際にポイントとなるのは、知識の受け取り側にとってわかりやすく利用しやすいこと。

つまり、何をすればどうなる、ということが端的に示されていることが理想です。

そのためには、知識の言語化・図式化=形式知としてから伝達することが重要です。

定型化された情報は、定型業務で活用するのに向いています。

情報共有ツールが不可欠


定型的に表現された形式知をチームからチームへ伝達するには、情報共有のためのITツールが欠かせません。

また、知識移転をより確実に行うためには、業務や対象者を限定することも重要です。

ITツール導入の成功率を上げる際にスモールスタートさせ徐々に対象を広げていくことがありますが、これに似ているかもしれません。

また、情報共有ツールの利用状況をモニタリングして、知識活用が常にできている状態を保つことも必要です。


以上、「近接移転」についての紹介でした。

近接移転のポイントは、ナレッジを形式知化し、ITツールを使って他のチームに伝達することでした。

ところで、皆さんの組織では、どのような形でチーム間の情報共有を実現されているでしょうか?

これは一例ですが、形式知としてFAQを作成するというのも一つの方法かと思います。

FAQ(よくある質問)は、Q(質問)とA(回答)で構成された、定型的かつ非常にシンプルな形式知と言えます。

更に、ITツールにはFAQシステムを利用すれば、キーワード検索で自分が知りたいQAを素早く見つけることができます。

どんな形で情報共有をしたらよいのかわからないという方は、参考にしていだけましたら幸いです。

 

次回は「遠隔移転」についてご紹介します。
※次回の投稿はこちら↓
ナレッジの伝達者がチーム間の情報共有を活性化 ― (3)遠隔移転

 

 

 


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