ナレッジ共有の生産性を低下させる負の心理とは?防止策を伝授!
こんにちは。
ナレッジリングのマーケティング担当の池田です。
突然ですが、「リンゲルマン効果」という現象をご存じでしょうか?
リンゲルマン効果とは、集団で共同作業を行う場合に、
構成する人数が多ければ多いほど一人あたりの生産性が低下する現象です。
実は、リンゲルマン効果はナレッジ共有の現場でも発生しています。
もしあなたが「ナレッジ共有が上手くいっていない」とお悩みなら、
もしかするとこの現象が起こっているのかもしれません。
ではなぜ、情報共有の現場でこのような心理状態に陥ってしまうのでしょうか?
今回は、その理由と防止策について解説します。
また、リンゲルマン効果を防ぐ機能のあるナレッジ共有ツールもご紹介します。
リンゲルマン効果とは?
冒頭でも説明した通り、リンゲルマン効果とは、集団で共同作業を行う場合に、
構成する人数が多ければ多いほど一人あたりの生産性が低下する現象です。
「社会的手抜き」「フリーライダー(ただ乗り)現象」などとも言われます。
フランスの農学者であるマクシミリアン・リンゲルマンが行った綱引き実験から発見されました。
リンゲルマンの実験では、人数が異なるグループを作り一人あたりの綱を引く力を計測しました。
1人が綱を引く力を100%とした場合
2人で引いた時の一人あたりの力は93%
3人で引いた時の一人あたりの力は85%
8人で引いた時の一人あたりの力は49%
となり、大人数のグループであればあるほど一人あたりが引っ張る力は低下する、
という結果になりました。
この結果から、集団になると手抜きをしていまうということがわかりますが、
リンゲルマン効果の恐ろしいところは、無意識の場合でも発生してしまう点です。
ナレッジ共有は複数名で構成された組織で行うものですから、
リンゲルマン効果が起こりやすいと言えます。
ナレッジ共有の現場でよくあるリンゲルマン効果とは?
弊社には「ナレッジが集まらない」というご相談をよくいただきます。
もしナレッジ共有ツールまで導入したにも関わらずそのようなお悩みをお持ちの場合は、
もしかしたらリンゲルマン効果に陥っているのかもしれません。
例えば、次のようなことはありませんか?
「この情報は共有しなくてもいいかな。もっといい情報を誰かが提供してくれると思うから。」
「この情報は誰でも知っているんじゃないかな?あえて提供する必要はないかも。」
「確かあの人も同じ情報を持っていたな。きっと先に提供してくれるよね。」
「私の知識は取るに足らないものばかり。閲覧だけさせてもらおう。」
「誰かがナレッジを提供してくれるだろう」という意識の元では
ナレッジを収集することは難しいでしょう。
このように、当事者意識が欠如しているとリンゲルマン効果は起こってしまいます。
ナレッジ共有の現場でリンゲルマン効果を防止する方法
では、当事者意識を持ってもらうにはどうしたらよいのでしょうか?
もしもナレッジ共有プロジェクトのリーダーになった場合、
どのように振舞えばメンバーに当事者意識を持ってもらいながらナレッジを収集できるでしょうか?
ナレッジ共有の価値を伝える
何のためにナレッジ共有を行うのか、メンバーにきちんと伝わっていますか?
ナレッジ共有の重要性を理解していないと「自分がやらなくても大丈夫」
という気持ちが芽生えてしまいます。
何のために情報共有を行うのか理解するまで根気よく働きかけましょう。
一人一人に「自分がやらなくては」というマインドを持ってもらうことが大切です。
役割を与える
大人数のチームでは、全員に一律で「ナレッジを提供してください」と呼びかけても
「誰かがやってくれるだろう」という心理に陥りやすいものです。
このような状況を防ぐには、ナレッジの分野ごとに担当者を割り当てるとよいでしょう。
個人の役割と責任を明確にすることで、当事者意識を持って取り組めるようになります。
貢献度を評価する
大勢の中では「どうせ評価されない」という心理状態が働く傾向にあります。
ナレッジ共有の場面では、ナレッジの提供者に対する貢献度を可視化することが重要です。
誰が役立つ情報を提供してくれたのか、誰が有益な情報をいつも提供してくれているのかなど、
自分は評価されていると感じることができれば、自ずとナレッジ共有が促進されます。
ナレッジ共有ツール「ナレッジリング」なら貢献度を評価できる
リンゲルマン効果を防止する方法をいくつかご紹介しましたが、
ここでは、ナレッジ共有の貢献度を評価できるナレッジ共有ツールをご紹介しましょう。
ナレッジ共有ツール「ナレッジリング」には、
ナレッジ共有における貢献度が高いユーザーをランキング形式で把握できる
「ユーザー評価ビュー」という機能があります。
<ユーザー評価ビュー>
評価軸として6つの項目があり、各項目ごとに貢献度の高いユーザーを一覧で確認できます。
- 提供したナレッジの投稿数
- 提供したナレッジの評価数
- 提供したナレッジの閲覧数
- 提供したファイルのダウンロード数
- ユーザーからの質問への回答数
- 質問者が最も良いとする回答に選ばれた数
評価されていることでモチベーションにつながり、ユーザーは当事者意識を持って
ナレッジ共有に参加することができるようになります。
ナレッジの提供が活発になり、自然にナレッジが集まってくるでしょう。
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